「武器になる哲学」にて紹介されている項目「自己実現的人間」の中で、マズローによる「自己実現を成し遂げた人に共通する15の特徴」がボリュームを割いて記載されており、いちコンテンツとして充分な要件であることからここに残しておく。
尚、「武器になる哲学」に記載されているテキストとは別に、ChatGPTにて作成したテキストも、比較を第一候補とした種々な思惑を果たすために記載することとする。
武器になる哲学において記載されているテキスト
本コンテンツを知るきっかけとなった、山口周による「武器になる哲学」に記載されている、マズローの「自己実現を成し遂げた人に共通する15の特徴」。
著者の山口周はこの15の特徴を、「一つ一つの指摘にそれぞれ深遠な響きがあり、自分がそのような存在であるか、と省みるための大きな契機になるように感じられるのではないでしょうか。」と記している。
1.現実をより有効に知覚し、それとより快適な関係を保つこと
願望・欲望・不安・恐怖・楽観主義・悲観主義などに基づいた予見をしない。未知なものや曖昧なものにおびえたり驚いたりせず、むしろ好む。
2.受容（自己・他者・自然）
人間性のもろさ、罪深さ、弱さ、邪悪さを、ちょうど自然を自然のままに無条件に受け入れるのと同じように受け入れることができる。
3.自発性、単純さ、自然さ
行動、思想、衝動などにおいて自発的である。行動の特徴は単純で、自然で、気取りや効果を狙った緊張がない。
4.課題中心的
哲学的、倫理的な基本的問題に関心があり、広い準拠枠の中で生きている。木を見て森を見失うことがない。広く、普遍的で、世紀単位の価値の枠組みを持って仕事をする。
5.超越性-プライバシーの欲求
独りでいても、傷ついたり、不安になったりしない。孤独やプライバシーを好む。このような超越性は、一般的な人たちからは、冷たさ、愛情の欠落、友情のなさ、敵意などに解釈される場合もある。
6.自立性-文化と環境からの独立・意思・能動的人間
比較的に物理的環境や社会的環境から独立している。外部から得られる愛や安全などによる満足は必要とせず、自分自身の発展や成長のために、自分自身の可能性と潜在能力を頼みとする。
7.認識が絶えず新鮮であること
人生の基本的なモノゴトを、何度も新鮮に、純真に、畏敬や喜び、驚きや恍惚感などをもちながら認識し、味わうことができる。
8.神秘的経験-至高体験
神秘的な体験をもっている。恍惚感と驚きと畏敬を同時にもたらすような、とてつもなく重要で価値のある何かが起こったという確信である。
9.共同社会感情
人類一般に対して、時には怒ったり、いらだったり、嫌気がさしても、同一視や同情・愛情をもち、人類を助けようと心から願っている。
10.対人関係
心が広く深い対人関係をもっている。少数の人たちと、特別に深い結びつきをもっている。これは、自己実現的に非常に親密であるためには、かなりの時間を必要とするからである。
11.民主的性格構造
もっとも深遠な意味で民主的である。階級や教育制度、政治的信念、人種や皮膚の色などに関係なく、彼らにふさわしい性格の人とは誰とでも親しくできる。
12.手段と目的の区別、善悪の区別
非常に倫理的で、はっきりとした道徳基準をもっていて、正しいことを行い、間違ったことはしない。手段と目的を明確に区別でき、手段よりも目的の方にひきつけられる。
13.哲学的で悪意のないユーモアのセンス
悪意のあるユーモア、優越感によるユーモア、権威に対抗するユーモアでは笑わない。彼らがユーモアをみなすものは、哲学的である。
14.創造性
特殊な創造性、独創性、発明の才をもっている。その創造性は、健康な子供の天真爛漫で普遍的な創造性と同類である。
15.文化に組み込まれることへの抵抗
自己実現的人間は、いろいろな方法で文化の中でうまくやっているが、非常に深い意味で、文化に組み込まれることに抵抗している。社会の規制ではなく、自らの規制に従っている。
ChatGPTにて作成した自己実現を成し遂げた人に共通する15の特徴
アブラハム・マズロー（Abraham Maslow）は、人間の欲求階層説を提唱した心理学者であり、その中で「自己実現」を最も高いレベルの欲求として位置付けました。彼は自己実現を果たした人々には共通の特徴があると述べ、その特徴を15項目にまとめました。以下が、マズローが指摘した自己実現者に共通する15の特徴です。
1.現実の正確な認識
自己実現者は、物事をありのままに正確に認識します。彼らは自己の偏見や先入観にとらわれず、現実を客観的に見つめることができるため、問題解決に優れています。
2.自然で率直な性格
自然体であり、自己を無理に演じることなく、率直で正直です。他者や自分に対して正直で、装うことがありません。
3.自己と他者の受容
自己実現者は、自分自身や他者をそのまま受け入れます。他者の欠点や自分の短所を過度に気にすることなく、それらを含めて受け入れます。
4.問題志向
自己実現者は、自己中心的ではなく、より大きな問題や使命に向き合います。彼らは人生の意味や社会的な問題に取り組み、その解決に貢献しようとします。
5.自発性
自己実現者は自発的であり、外部の期待や規範に縛られることなく、内なる動機に基づいて行動します。創造性や自由を大切にします。
6.個人主義と独立
他者の期待に左右されることなく、自分自身の価値観や信念に従って行動します。他者の承認を求めず、独自の道を進みます。
7.感謝の念
日常的なことでも感謝の気持ちを持ち続け、小さな喜びにも深い満足を感じます。自己実現者は、人生の小さな瞬間をも大切にし、豊かさを感じ取ります。
8.神秘的な体験（ピーク・エクスペリエンス）
自己実現者は、人生の中で深い喜びや驚きを感じる「ピーク・エクスペリエンス」を経験します。これらの体験は、人生に意味や目的を感じさせ、個人的な成長に繋がります。
9.人間関係の深さ
自己実現者は、多くの人と表面的に付き合うのではなく、少数の人々との深い関係を築きます。彼らは親密さと誠実さを重んじるため、深く信頼できる関係を持ちます。
10.社会的慣習からの独立
社会の一般的なルールや規範に縛られることなく、自分自身の判断基準に基づいて行動します。彼らは独立心が強く、必要に応じて社会の期待に反する行動を取ることもあります。
11.ユーモアのセンス
自己実現者のユーモアは、他人を傷つけるものではなく、人間の不条理さやおかしさに対する温かい視点から来るものです。
12.創造性
自己実現者は、創造的な発想や問題解決能力を持っています。この創造性は、芸術や発明だけでなく、日常生活における柔軟な思考にも現れます。
13.文化に対する批判的視点
自己実現者は、自分の文化や社会の価値観や規範に対して盲目的に従わず、批判的に考える力を持っています。必要に応じて文化の欠点を指摘し、改善を提案します。
14.他者への共感と愛
自己実現者は、人々に対して深い共感と愛を持っていますが、それは利己的なものではなく、条件を付けない普遍的な愛です。彼らは人間性そのものを尊重し、人々の幸福に対して深い関心を抱きます。
15.倫理的な強さ
自己実現者は、高い倫理的基準を持ち、その行動が他者に対してどのような影響を与えるかを常に意識しています。道徳的で誠実な行動を心がけ、社会的な正義や公平を重視します。
まとめ
これらの特徴は、マズローが自己実現を果たした人物として挙げた人々（例: アルバート・アインシュタインやエレノア・ルーズベルトなど）に見られた共通点であり、彼の「人間の成長と幸福」についての理論に大きな影響を与えています。自己実現は、階層欲求説の最上位にあり、人間の可能性を最大限に引き出し、より充実した人生を送るための目標とされています。
言葉の違いによる捉え方の味わい
山口周もChatGPTも、この世に存在しているなんらかの「マズローによる自己実現を成し遂げた人に共通する15の特徴」を参考としているであろうから、一つ一つのタイトルや、その中身について、当然ながら遠からず似通った、解釈によってはほぼ同様な意味合いと理解することに疑問はない、そんなテキストが一見並べられているように感じる。
しかし、一つ一つのタイトルや、その中身について、当然ながら遠からず似通った、そんなテキストでも、一つ一つの単語の違い＝チョイスや、その文脈、訳す前の文献や訳す際の言語の違いによる文章の表現方法、他にも種々多様な要素が含まれているであろうテキストは、読み手に若干の捉え方の違い、あるいは数多な捉え方の違いをもたらす場合がありそうである。
改めて、本コンテンツから得られた知見、「単語や文脈、そうした言葉の違いから、発信内容は同一であっても、受信内容は異なる可能性があり、むしろそれが自然である」「だからこそ言葉の選択に細心の注意を払う必要がある」ということを、公私共に気をつけなければならない。戒めである。
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