本を読む中で初めて出会った漢字や、出会ったことはあるがその時々で意味を追求することを避けていた漢字を、これからここに書き溜めていく。
- 嚆矢(こうし)
- 勃興(ぼっこう)
- 膾炙(かいしゃ)
- 偏執(へんしつ・へんしゅう)
- 稠密(ちゅうみつ)
- 衒示的消費(げんじてきしょうひ)
- 短兵急(たんぺいきゅう)
- 収斂(しゅうれん)
- 忸怩(じくじ)
- 揶揄(やゆ)
- 猜疑心(さいぎしん)
- 恣意的(しいてき)
- 懇意(こんい)
- 虚仮威し(こけおどし)
- 剽窃(ひょうせつ)
- 警鐘(けいしょう)
- 悖る(もとる)
- 絆されて(ほだされて)
- 演繹(えんえき)
- 帰納(きのう)
- 一顧(いっこ)
- 超克(ちょうこく)
- 編纂(へんさん)
- 相補的(そうほてき)
- 高尚(こうしょう)
- 白眉(はくび)
- 悪弊(あくへい)
- 凡庸(ぼんよう)
- 宗敬(そうけい・すうけい)
- 遡行(そこう)
- 截然(せつぜん)
- 顕現(けんげん)
- 遺址(いし)
- 撞着(どうちゃく)
- 晦渋(かいじゅう)
- 広汎(こうはん)
- 透徹(とうてつ)
- 叙述(じょじゅつ)
- 諧謔(かいぎゃく)
- 筆致(ひっち)
- 面映ゆい(おもはゆい)
- 浅薄(せんぱく)
- 逡巡(しゅんじゅん)
- 韜晦(とうかい)
- 収集・蒐集(しゅうしゅう)
- 兆候・徴候(ちょうこう)
- 眩惑(げんわく)
- 炯眼(けいがん)
- 足摺り(あしずり)
- 傍点(ぼうてん)
- 見なす・看做す(みなす)
- 夾雑物(きょうざつぶつ)
- 窮乏(きゅうぼう)
- 金屎(かなくそ)鉱滓(こうさい)
- 膨大・厖大(ぼうだい)
- 遡求(そきゅう)
- 労役(ろうえき)
- 無為(むい)
- 凡庸(ぼんよう)
- 荘重(そうちょう)
- 横溢(おういつ)
- 空疎(くうそ)
- 屈従(くつじゅう)
- 茫漠(ぼうばく)
- 厩舎(きゅうしゃ)
- 呻吟(しんぎん)
- 瞠目(どうもく)
- 地峡(ちきょう)
- 一瞥(いちべつ)
- 対蹠地(たいせきち):antipode()
- 貪婪 (どんらん)
- 豪奢(ごうしゃ)
- 恩寵(おんちょう)
- 吝嗇(りんしょく・けち)
- 意気阻喪(いきそそう)
- 灌木 (かんぼく)
- 安普請(やすぶしん)
- 堡塁(ほうるい)
- 慇懃(いんぎん)
- 侃侃諤諤(かんかんがくがく)
- 嘲弄(ちょうろう)
- 繁茂(はんも)
- 零落(れいらく)
- 相克・相剋(そうこく)
- 蓋然性(がいぜんせい)
- 綱領(こうりょう)
- 箴言(しんげん)
- 類推(るいすい)
- 陥穽(かんせい)
- 寛恕(かんじょ)
- 怯懦(きょうだ)
- 統帥(とうすい)
- 換喩(かんゆ)
- 隠喩(いんゆ)
- 提喩(ていゆ)
- 諷喩(ふうゆ)
- 逡巡(しゅんじゅん)
- 灌漑(かんがい)
嚆矢(こうし)
物事のはじめ
勃興(ぼっこう)
急に勢力を得て盛んになること
膾炙(かいしゃ)
広く言われていること。広く知れわたっていること。
偏執(へんしつ・へんしゅう)
偏見を固執して他人の意見を受けつけないこと。
稠密(ちゅうみつ)
そこに、すき間もろくに無いほど多く集まっていること。こみあっていること。
衒示的消費(げんじてきしょうひ)
目立つための消費という意味であり、誇示的消費とも訳す。その最も単純な場合がostentatious consumption、つまり見せびらかすための消費である。
短兵急(たんぺいきゅう)
突然、出し抜けに行動をしかけてくることや、せっかちに迫ってきて結果を出そうとすること。① 短い武器をもって勢いよく攻めたてるさま。 短兵ただちに。 ② 転じて、息もつかせず勢い急に攻めるさま。 転じて、突然ある行動を起こすさま。
収斂(しゅうれん)
複数の物が互いに異なる性質・指標などを持っている状況から変更・移行を起こし、同質化・同等化・相似化(互いの性質等の差を無くす方向)が進むこと。 散布的に位置していた複数の物を一箇所に集める(集まっていく)こと。
忸怩(じくじ)
深く恥じ入るさま。勝てる試合を自滅して落としたのは、忸怩(じくじ)たる思いだ。 「忸怩(じくじ)」とは自分の至らなさや失敗について、深く恥じ入る気持ちのことです。 自分でもどうにかしたいと思っていたがどうにもできなかったときの感情を表現するのに、「内心忸怩たるものがあった」などと言います。
揶揄(やゆ)
からかうこと。 やや文語的表現であり、現代では世情を風刺する意味合いで多く用いられる。 「揶」も「揄」も「からかう」の意。
猜疑心(さいぎしん)
「人の言動を素直に受け取らず、疑う気持ちを持つこと」です。 相手に親切にされたとしても、何か裏があるのでは?と疑ってしまったり、他の人の方が自分より恵まれていてずるいと嫉妬してしまったりすることを言います。
恣意的(しいてき)
「思うがままにふるまう様子」「自分勝手な様子」 を意味します。 「恣(ほしいまま)の意(こころ)」と訓読すると、意味がわかりやすくなりますね。 「恣意的な人」とは、自分の好みや意見、感情のままに行動したり、決定したりする人のことを指します。
懇意(こんい)
「親しい間柄である」ことや「遠慮のいらない親しい付き合いをしていること」という意味の言葉です。 ビジネスシーンでも「懇意にしていただく」などと用いられます。
虚仮威し(こけおどし)
浅はかな見えすいたおどし。見せかけだけもっともらしく見せること。見せかけだけで中身のない手段、方法でのおどし。 見えすいたおどし。 また、実質はないのにちょっと見ると圧倒されるほど立派に見えるものの外見や、そう見せることをいう。
剽窃(ひょうせつ)
他人の著作から全部または部分的に文章、図表、語句、話の筋、思想などを盗み、自作の中に自分のものとして用いることです。他人の著作やアイデア、文章、図表、語句、話の筋、思想などを盗み、自分のものとして発表したり利用したりすること。
警鐘(けいしょう)
警告のために鳴らす鐘。
悖る(もとる)
道理にはずれる。そむく。
絆されて(ほだされて)
「情に引きつけられて、心や行動の自由が縛られる」という意味です。また、物理的に「体の自由を束縛される」という意味もあります。
演繹(えんえき)
一つの事柄から他の事柄へ押しひろめて述べること。与えられた命題から、論理的形式に頼って推論を重ね、結論を導き出すこと。一般的な理論によって、特殊なものを推論し、説明すること。
帰納(きのう)
個別的・特殊的な事例から一般的・普遍的な規則・法則を見出そうとする論理的推論の方法のこと。演繹においては前提が真であれば結論も必然的に真であるが、帰納においては前提が真であるからといって結論が真であることは保証されない。
一顧(いっこ)
ちょっと振り返って見ること。ちょっと心にとめてみること。「一顧だにしない。」
超克(ちょうこく)
困難を乗り越え、それにうちかつこと。困難や苦しみにうちかち、それを乗りこえること。
編纂(へんさん)
一定の方針のもとに複数の著作や項目を集め、取捨選択、再編成し、一つの出版物にすること。
相補的(そうほてき)
お互いに補い合うような関係にあること、相補するような関係にあること。
高尚(こうしょう)
俗っぽくなく、程度の高いこと。
白眉(はくび)
同類の中で、特別にまさっている人や物。
悪弊(あくへい)
悪い習わし。
凡庸(ぼんよう)
すぐれた点がなく、平凡なこと。また、そういう人。凡人。
宗敬(そうけい・すうけい)
あがめうやまうこと。
遡行(そこう)
水流を遡上して行くこと。 時間や推移、派生の流れなどをさかのぼること。
截然(せつぜん)
区別がはっきりしていること。
顕現(けんげん)
はっきりと姿が現れること。また、物事をはっきりとあらわすこと。
遺址(いし)
昔、建物や城などの建っていたあと。
撞着(どうちゃく)
前後が矛盾すること。つじつまが合わないこと。
晦渋(かいじゅう)
言葉や文章などの意味がむずかしくて分かりにくいこと。
広汎(こうはん)
範囲が広いこと。
透徹(とうてつ)
すきとおること。澄んで濁りのないこと。筋が通っていてすみずみまではっきりしていること。
叙述(じょじゅつ)
物事について順を追って述べること。また、その述べたもの。「事件をありのままに 叙述 する」
諧謔(かいぎゃく)
おどけた面白みのある言葉。 気の利いた冗談。
筆致(ひっち)
文章や作品における筆の運びや表現方法を指す言葉。
面映ゆい(おもはゆい)
あることをしたり、されたりする場合に、面と向かってそうするのがなんとなく恥ずかしいさま。
浅薄(せんぱく)
知識や考えが、浅く薄っぺらなこと。浅はかなこと。
逡巡(しゅんじゅん)
決心がつかず、ためらうこと。しりごみすること。
韜晦(とうかい)
自分の才能・地位などを隠し、くらますこと。また、姿を隠すこと。行くえをくらますこと。
収集・蒐集(しゅうしゅう)
(趣味・研究などのために)ある種の物をいろいろ集めること。コレクション。
兆候・徴候(ちょうこう)
何かが起こる前ぶれ。きざし。
眩惑(げんわく)
あるものに気をとられ、本質を見失ってまどうこと。心を奪われ、本来の目的などを失ってしまうこと。また、そのようにさせること。
炯眼(けいがん)
ぎらぎら光る目。鋭い眼力。
足摺り(あしずり)
とりかえしのつかないことを悔やむときの動作。
傍点(ぼうてん)
文章中の特定の文字や語句に注目を集めたり、強調したりするために、テキストの上や下に点や線などを配置する装飾技法。
見なす・看做す(みなす)
仮にそうと見る。そうでないものをそうとする。仮定する。「雪を花と看做す」 。 判断してそうと決める。「返事のない者は欠席と看做す」。
夾雑物(きょうざつぶつ)
ある一つの物質の中にまじりこんでいるよけいな物。 不純物。
窮乏(きゅうぼう)
金銭や物品が著しく不足して苦しむこと。「生活が窮乏する」。
金屎(かなくそ)鉱滓(こうさい)
鉄のさび。スラグ。鉄を鍛えるときに落ちるくず。
膨大・厖大(ぼうだい)
非常に大きいこと。または多量なこと。
遡求(そきゅう)
さかのぼって追求すること。 ②手形や小切手の支払が拒絶された場合などに、その所持人が、裏書人や振出人などの担保責任者に対し、本来の支払の代償として一定金額の支払を求めること。 償還請求ともいう。
労役(ろうえき)
身体を動かして課せられた役務をすること。
無為(むい)
自然のままで、作為的でないこと。
凡庸(ぼんよう)
すぐれた点がなく、平凡なこと。また、そういう人。凡人。
荘重(そうちょう)
態度、雰囲気などがおごそかでおもおもしいこと。 また、そのさま。
横溢(おういつ)
水がみなぎりあふれること。 気力などがあふれ流れるほど盛んなこと。 また、そのさま。
空疎(くうそ)
形だけで、実質的ななかみがないこと。
屈従(くつじゅう)
屈伏して従うこと。相手の力を恐れ、仕方なくその言いなりになること。
茫漠(ぼうばく)
とりとめがないほど広いさま。また、ぼんやりしてつかみどころのないさま。
厩舎(きゅうしゃ)
元は家畜を飼う小屋のことであるが、転じて、競馬においては、調教師が管理する施設・組織の総称として用いられる言葉である。
呻吟(しんぎん)
苦しみうめくこと。看護用語ではこの言葉から、声門を閉めて息を吐くことで呼気時に呻き声が聞こえる呼吸障害を、呻吟呼吸と呼ぶ。
瞠目(どうもく)
驚いたり感心したりして、目をみはること。
地峡(ちきょう)
二つの主な陸地を結ぶ細くて狭い陸地。
一瞥(いちべつ)
ちょっとみること。ちらっと見ること。
対蹠地(たいせきち):antipode()
地球上の特定の場所から見て地球の中心を通り反対側にある場所を指します。地球の裏側とも呼ばれます。
貪婪 (どんらん)
ひどく欲が深いこと。また、そのさま。
豪奢(ごうしゃ)
大層ぜいたくで、はでなこと。
恩寵(おんちょう)
神が人間に与える恵み、神の無償の賜物(たまもの)のこと。 聖寵ともいい、現在では恩恵といわれる。 それは神の与えた対象物をさすだけではなく、与え主である神の慈しみを輝かせるものである。
吝嗇(りんしょく・けち)
極度に物惜しみすること。けち。
意気阻喪(いきそそう)
やる気をなくして元気を失い、気力がくじけることを意味する四字熟語。
灌木 (かんぼく)
低木ともいわれ、高木以外の木本をいう。 高木との差は感覚的なもので、おおよそ人間の背の高さより低いものを灌木といい、植物学的に厳密な定義ができるものではない。
安普請(やすぶしん)
あまり金をかけずに家を建てること。そうして建てた、上等でない家。
堡塁(ほうるい)
敵の攻撃を防ぐために石や土砂、コンクリートなどで構築された陣地やとりでです。要塞や防塞などの類義語があります。
慇懃(いんぎん)
人に接する物腰が丁寧で礼儀正しいこと。
侃侃諤諤(かんかんがくがく)
ひるまず述べて盛んに議論をする様子や、はばかることなく直言する様子を表す四字熟語
嘲弄(ちょうろう)
あざけってばかにすること。
繁茂(はんも)
草木が枝や根をよく張って、勢いよく一面においしげること。
零落(れいらく)
落ちぶれること。草木の枯れ落ちること。
相克・相剋(そうこく)
対立するものが互いに相手に勝とうと争うこと。もと五行(ごぎょう)説で、木は土に、土は水に、水は火に、火は金に、金は木に勝つこと。
蓋然性(がいぜんせい)
その事柄が実際に起こるか否か、真であるか否かの、確実性の度合。また、蓋然的であること。
綱領(こうりょう)
政治団体、特に政党の対策・方針・主義主張を(箇条書で)示したもの。
箴言(しんげん)
道徳上の格言や実践的教訓を主な内容とし、英知による格言・金言・勧告が集められたもの。 ソロモンその他の賢人の言葉と伝えられる。 知恵の書。
類推(るいすい)
① 同じたぐいの事、または類似の点をもとにして他の事を推しはかること。 アナロジー。 類測。 ② 論理学で、二つの物事の間のある点の類似性から、他の点での類似性を推理すること。
陥穽(かんせい)
おとしあな。比喩的に、人をおとしいれるはかりごと。
寛恕(かんじょ)
度量が広く、思いやりの深いこと。あやまちなどをとがめずに、広い心で許すこと。
怯懦(きょうだ)
おくびょうで気の弱いこと。
統帥(とうすい)
大兵団、特に国軍全体を指揮・統率すること。
換喩(かんゆ)
ある事物をそれと深い関係のある事物で置き換える比喩法の一種です。英語では「metonymy」と呼ばれます。
「青い目」で「西洋人」を表す
「鳥居」で「神社」を表す
「鍋が煮える」
「電気を消す」
「村上春樹を読んだ」
「市女笠や揉烏帽子」
隠喩(いんゆ)
修辞法の一つで、たとえを引いて説明するのに、表現上では「の如(ごと)し」とか「ようだ」のようなたとえの形式になっていないもの。そのものの特徴を直接他のもので表現する方法。 「花のかんばせ」「金は力なり」の類。
提喩(ていゆ)
比喩の一種で、全体と部分の関係に基づいて表現する表現方法です。シネクドキとも呼ばれます。
「花見に行く」は「花」というカテゴリ名で典型例である「桜」を指す
「白いものが降ってきた」は「白いもの」というカテゴリで典型例である「雪」を指す
「人はパンのみにて生きるにあらず」は「パン」という典型例で上位概念である「食物」「物質的満足」を指す
「スーパーで卵、買ってきて」は「卵」というカテゴリー内の下位概念(鶏の卵)を上位概念(卵)で表した例
諷喩(ふうゆ)
遠回しにさとすこと、またはたとえで本義を推察させることを意味する言葉です。修辞学の用語として「諷喩法」とも呼ばれます。
他の事柄に絡めて、それとなく遠回しにさとすこと
比喩法の一種で、たとえだけを提示して本義を間接的に推察させる方法
おとぎ話、寓話、ことわざなどにも用いられる
【諷喩の類義語】暗示、仄めかし、ヒント、示唆、 黙示。
逡巡(しゅんじゅん)
決断をためらってぐずぐずと悩んで行動を起こさないことを意味する言葉です。
灌漑(かんがい)
作物を育成するために農地に人工的に水を供給することを指します。 灌漑による水利用は、世界の消費的な水利用の約90 %を占め、地球環境に対していろいろな影響を与えています。

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